全体的にすっきりとしていて上品な印象。
正面から見るより、ぷっくりとボリューム感があります。
ラグの付け根(4ヶ所) がベゼルに半分、埋まりこんでいます。ケース本体とベゼルの分割線を見せることで、側面が厚く見えない工夫を施しています。ケース下部は微妙に逆アール面になっていて、光の反射により、全体的に厚みを感じません。どっしりとしたドーム状のガラスが、繊細ながらもダイナミックな印象。
どっしりとしたドーム状のガラスが、繊細ながらもダイナミックな印象。
斜めから見ると、各々の部品の細部にまで拘った形状が認識できます。
文字板の中央部は球面形状になっていますが、外周には段差が設けられています。そこに1/2 秒切分を印刷することで、自動巻きムーブメントをデザインとして協調させながら、全体としてすっきりと引き締まった印象を与えています。文字板とボックスガラスとが相まって、味わい深い顔つき。
8 ヶ所の丸形状の時字は、高さがあり、上面は円錐カット。側面は逆テーパーカットになっているため、浮き出して見え、視認性にも寄与しています。
日表示部分には、植字式の窓枠を使用することで、他の3ヶ所の棒インデックスとバランスを取っています。植字式の窓枠の外型もアール形状になっていて、何とも味わい深い雰囲気。ボックスガラスの下面(内面)にレンズを設け、日表示の視認性を高めています。ケースサイズの割には大き目のりゅうず。頻繁に使用するため、操作性を考慮しています。
曜日を一番目立つ12 時位置に配することで、象徴的な顔(文字板) になっています。12 時の時字+曜日+レイアウトが一体となり、特徴的でバランスが取れています。植字式の窓枠も、個性あふれる形状になっていて、内側はその形状に沿ってカットされているため、曜表示が影になって読みにくくなることを防ぐ配慮がされています。
インデックス上面のカーブカットとVカットの組み合わせで、光の反射でキラキラと輝きながらも、視認性の高いデザインに仕上げています。
裏ぶたには、ヴィンテージ感のある魅力的な刻印が施されています。製造番号が限定のナンバーリングにも思えるほど、味わい深さがあります。