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CITIZEN DESIGN

感情のデザイン

Philosophy

腕時計は感情とともにある。

一目見たときの「ワクワク」
触れて気づく「やさしさ」
腕につけたときの「安心感」
ふとした瞬間に眺める「喜び」
共に時を重ねることで感じる「愛おしさ」
心の奥にある言い尽くせない感情
身に着けるひとの心の動きに共鳴し

潜在的な感情を呼び起こす。
それが私たちの目指すデザインです。

「感情のデザイン」が生まれるまで

「感情のデザイン」というフィロソフィーは、暗黙知として蓄積されてきた「シチズンらしさ」を探るプロジェクトから生まれました。社内に保管されている約6,000本の腕時計の中から、多くの社員が直観的にシチズンらしいと考える商品を選出し、綿密なリサーチによって言語化。さらに分析・体系化することで感性的なDNA=「シチズンらしさ」を抽出。デザインにおける本質や要素、文法など、多くの気づきが得られました。また分析結果の中に「感情」に関わる語が頻出したことから、シチズンが考えるデザインの役割は「使用者の感情を揺さぶる」ことだという仮説を立て、外部アドバイザーとの議論や社内のワークショップを経て、定義を導きました。

シチズンらしさの
12カテゴリー

シチズンらしいモデルを選び出すため、全社員を対象としたアンケートを行い、記述内容の計量テキスト分析を行いました。その分析結果をもとに最終的なセレクトの基準となるシチズンらしさの12カテゴリーを決定。100年を超えるモノづくりの歴史の中で、暗黙知として蓄積されてきた「シチズンらしさ」を言語化したものと言えます。

12categories

DESIGN SOURCE 100

シチズンらしさの12カテゴリーを骨子とし、①シチズンらしさを持っているか、②高いデザインの完成度を持っているか、③現代に引用したい要素を持っているか、この3つの視点で100モデルを選出しました。スケッチという手段を用いて、すべてのモデルで綿密なリサーチを行っています。

design-source-100

デザインの本質

100モデルのリサーチで生まれた膨大なテキストを量的分析したことで抽出された、時代を問わずシチズンモデルの根底に流れるデザインの本質を表す8か条の言葉。シチズンのデザイン行為のなかで常に念頭におくべき指標です。

essence

デザインの要素

100モデルのリサーチで生まれた膨大なテキストから「感情」を分析の軸として要素を抽出し、最終的に76のコードと11のカテゴリーに体系化しました。「シチズンの時計がユーザーにどのような感情を知覚させるのか?」ということを意味しており、時計デザインのヒント・テクニックなどを言語化したものと言えます。

element

時計デザインの文法

「デザインの要素」を体系化する中で、シチズンならではの時計デザインにおける3つの文法が存在しているという気づきが得られました。「感情のデザイン」を実践するための、思考のテンプレートのようなものだと考えています。

syntax