このwebサイトは、デザイナーが自分たちの言葉でシチズンデザインの魅力を伝えるために立ち上げました。そのきっかけの一つに、「感情のデザイン」という理念を定義したことがあげられます。シチズンの長い歴史の中に埋もれた「シチズンらしさ」に関する暗黙知を言語化するプロジェクトで、5年以上かけて体系的にまとめたものです。分析の中で「感情」に関わる言葉が非常に多く現れたことで、自分たちが身に着ける人の心の動きに共鳴し潜在的な感情を呼び起こすことに価値を感じていたのだと改めて気づきました。シチズンの腕時計がどんな信念のもとデザインされているのかを伝えることで、ファンや読者の方々の心を少しでも動かすことができたとすれば、これほどうれしいことはありません。
妄想が生むアイデア
2024年4月、東京都台東区の寄席・浅草木馬亭にて開催された「Neuron Tokyo vol.2」へ参加してきました。「Neuron Tokyo」とはデザインとその周辺の人々によるネットワーキングと創発の場として2023年に始まったAXIS & TD主催のデザインイベントです。毎回約10社のデザイン部門が共通のテーマに基づいてプレゼンテーションを行います。今回はそこで行ったプレゼンテーションの概要をご紹介します。
101選目の腕時計をデザインする
独自性のある商品を生み出し続けるにはどうすればいいのか?デザイナーにとっては悩ましい問題です。アメリカを代表する詩人マヤ・アンジェロウは「創造力を使い切ることはできない。使えば使うほど溢れてくる。」と言っています。私たちも創造力を鍛えるにはとにかく使い続けることだと考え、その取り組みの一つとして、社内向けのデザインコンペティションを定期的に開催しています。
イノベーションの引火点
三多摩プロジェクト(仮)は、デザイン誌AXISの呼びかけから始まりました。AXISのディレクターが増刊号の取材で西武線に乗る機会が多く、改めて地図を見ると、ブリヂストン(小平)、シチズン時計(田無)、日立製作所(国分寺)の3社が多摩地域の近いエリアにあることに気づかれたそうです。地理的に近い異業種の企業が協力することで、新たなアイデアの創出や地域の課題解決につなげられるのではという目論見です。第一回はブリヂストンで開催され、第二回はシチズン時計、そして第三回では日立製作所で行われました。ちなみに、プロジェクト名は具体的な目標が決まるまでは(仮)表記としています。