腕時計本来の役割である“時刻の読みやすさ”と“充電量表示”が端整。ベースの仕上げはヘアラインですが、細部にわたり効果的にミラー面を加えることで、上品な印象。
標準的な日本人の腕になじむケースの厚みとラグの落ち方。すっきりとした印象。
球ケースのシルエットだけを見ると、それほど細身ではないが、肩の巾の広いミラーの斜面によって、流れる様なスッキリとした印象にまとめています
ラグの上面と先端ヘアライン。ベゼルはケースのラグ(4 ヶ所)に埋まりこんでいます。ケースの肩のシャッキリしたミラー面と、ケース側面の丸みをつけたミラー面が、光の反射によって美しい表情を見せています。
同じミラー仕上げの組合せであっても、角度や形状が異なるため、光の反射によってそれぞれの面が際立って見えます。
どの方向から見ても美しい、面構成と仕上げ。
サイドラインも上品で、ベゼルがケースの足部で埋まっているのが確認できます。
時字や針の形状、長さのバランスが良く、時刻の判読性を高めています。
The CITIZEN の象徴的なエンブレムがあることで、身に着けている人だけが、密かな満足感を得られる演出をしています。サークルヘアライン/ミラー/梨地の3種類の仕上げの組合せが絶妙。
時字の形状は凹凸と斜面の組合せで、立体感と高級感を表現。最上面に白印刷をすることで、光の反射によって見難くなることを防いでいます。“日表示”はシチズンの一般的なムーブメントよりもサイズが大きく、厚みのある植窓枠を採用。仕上げと色は熟考されていて、判読性に気を配っています。
10時位置に配置されている“充電残表示”は4段階。色/仕上げ/パターン/デザイン全てが、中3針である時計の顔のアクセントになっています。時計全体の完成度が高いことはもちろんだが、このパーツが“さりげない個性”を一番に表現しているのかもしれません。