Maiko Horikawa

DESIGNER

https://ms.citizen.jp/assets/maiko-horikawa
名前
堀川 麻衣子
専門
プロダクトデザイン
地域
日本
経歴
デザイン事務所で自動車のメータデザインに携わったあと、CITIZENに入社。 国内レディス→ライセンス→国内メンズ→北米市場(時々グローバル)→国内高級品を担当し、シチズンブランドは一通り経験。現在は国内メンズ向けデザイン担当。
好きなこと
ミニマルな暮らしについて考えること、建物鑑賞
https://ms.citizen.jp/assets/NB6060-58L_IMG06 のコピー

ダイナミックな形状と緻密な仕上げ

シリーズエイトは、ブランド名になぞらえて8から始まる3桁の数字がモデル名になっています。2桁目がポートフォリオを表しており、数字が小さいとモダンで、数字が大きくなるにつれてスポーティになっていきます。870、880に続く、シリーズエイトのコレクションの中で最もスポーティなモデルとなる「890」の開発が今回のテーマでした。

https://ms.citizen.jp/assets/025_04-02_シチズン ジュニア_01

ラウンド

スモールセコンドが主流だった時代に生まれたセンターセコンド。ガラス、文字板、針は外周部をラウンドさせ下に落とし、センターを薄く見せることで、緻密で上品な印象を与え、針の先端をカーブ文字板に合うアールに曲げることで、文字板からの距離が縮まり、視認性向上に繋がっています。裏ぶたの球面は手首に心地よく、りゅうずの球面は手の甲にやさしい形状。アールで構成されたロゴ「C Citizen Junior」は今でも洒落た印象を与えます。 随所に見られるラウンド形状は使う人のことを想い、丸みある愛着あるフォルムは人の心を掴み放しません。

https://ms.citizen.jp/assets/081_11-04_CITIZEN カレンダー_01

直感で分かる

 3 針しかない時計が主流の時代に、日・曜・月のカレンダー機能を国産で初めて盛り込んだモデル。  金めっきケース+黒クロコ革バンドという組合せは直感で高級だと感じ、ゴールドの文字板と美錠に施された繊細な細工から高級なものだと確信します。  最初に目に入るのは「月」「曜」の窓。次に、円弧上に配置された31までの濃紺の数字とそれを差す先の丸い針。まるでお日様を象徴しているようで「日表示」だと直感で分かります。シャープで太い剣針は存在感ある形状ながら、文字板のベース色と同調し、主役はあくまでも「日・曜・月」と言わんばかりです。  側面を見るとプッシュボタンにはボールペンの先くらいの小さな窪み。思わずボールペンで押さずにはいられません。2 時位置プッシュボタンを押すと2 時に近い「曜車」が回転、10 時位置プッシュボタンを押すと10 時に近い「月車」が回転、残りの4 時位置プッシュボタンを押すと「日針」が回転。とにかく分かりやすいのです。  新しい機能が盛り込まれたにも関わらず、直感で高級感、表示内容から操作方法まで把握できる優れものです。

https://ms.citizen.jp/assets/087_11-10_バイオスポーツ_01

瞬時に捉える

 脈拍検出センサー、加速度センサー、運動消費カロリーの算出機能を搭載しているランニングをサポートするモデル。  まず赤枠で囲まれたデジタル表示と赤いボタンを目が捉え、12 時側のボタンは指が捉えやすいよう少し出っ張った形状になっています。  ケース下面の傾斜は液晶が読みやすい角度にするためのものであり、革バンドの面ファスナーはベストな角度位置での装着を可能にします。  切替で大きく表示される液晶は、ランニング時に必要な情報をすぐに捉えることができ、ライト機能があるので夜のランニングでも時刻が読みやすい仕様です。  まだランニングもウェアラブルウオッチも流行っていない発売当時、随分画期的であっただろうこのモデルは、ランナーへの使いやすさを追求し真摯に作られていたのです。

https://ms.citizen.jp/assets/093_12-01_キー直結バンド_01

クラシック調

 全体のイメージから細部に至るまでこだわり尽くした美しいディテールは、見た目だけではなく視認性や装着性も兼ね備えた完成されたデザインに仕上がっています。  小ぶりなケースサイズと直結したメッシュバンド、肌馴染みの良いカラーリング、クラシックなイメージを現代風にアレンジし、使い手に満足感や幸福感を与えるデザインとなっています。

https://ms.citizen.jp/assets/095_12-03_マニフィーク_01

光の結晶

 ぱっと見て「時計か?宝石か?」と質問されると後者と答えてしまいそうな、一般的な時計の姿とは完全に決別してしまったようなモデル。  「光を身に纏う」というコンセプトを最大限表現する潔いデザイン。りゅうずは極小、ケースまで面取りし、中留めにも大胆にサファイアを取り付けるなど、徹底してコンセプトを表現しています。バランスを損なわない極限まで小さくした文字板にクリスタルをモチーフにした針をあつらえ、極めつけはケースのセンターよりも厚いガラスで、横顔にも抜群の迫力があります。  腕時計の枠に囚われず、美の表現を攻めきる様が爽快です。