技術とデザインの融合

SOUNDWITCH

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 サウンドウイッチは、ラジオが聴けるデジタル時計です。本体とラジオ用の電池ボックスを着脱可能にすることで、時計としての機能を保ちつつ、時にはラジオを聴くこともできるように使い分けができるのが魅力です。
 時計本体はプラスチックで作られており直線的な全体構成をしながらも、細部では角アールをうまく設定することで、チープに感じさせないデザイン構成をしています。
 また、操作性を考えた細かな配慮がされており、新しい技術を取り入れながらも、腕時計のノウハウによって使い勝手の良さに工夫がなされていることを感じさせます。

072_10-04_サウンドウィッチ_02全体的に直線的なイメージをもつデザイン構成。細部の細やかなアール取りが、全体的な質の良さを表現しています。側面から見ると、デジタルの時刻表記が見やすいよう20度の傾斜がつけられており、装着したときの配慮が感じられます。

072_10-04_サウンドウィッチ_03分解図。着脱式の電池ボックス(図左)には3つのボタン電池が内蔵でき、長時間ラジオが楽しめます。また、取り外して時計部(図右)のみでも時計として使用できます。

072_10-04_サウンドウィッチ_04時計裏面。刻印とともに裏面も直線的なケースデザインとなっており、細部へのこだわりが感じられます。

072_10-04_サウンドウィッチ_05バンド裏面。汗抜きの凹凸が作られていますが、機能的というよりもデザインを重視して考えられており、汗抜き形状デザインも直線的な表現がされています。

072_10-04_サウンドウィッチ_08直線的な形状の中に微細なアールをつけることによって、樹脂という素材の特性をうまく考えて作られています。樹脂は金属に比べて角を出しにくいため、それを考慮したうえで角のデザインをうまくコントロールしています。

072_10-04_サウンドウィッチ_06ON/OFFの切り替えがしやすいよう、スイッチの細部につけられた凹凸。

072_10-04_サウンドウィッチ_07周波数調節のためのユーザーインターフェイスデザイン。AM/FMの切り替え、周波数選択、音量調整のための形状など、腕時計のデザイナーらしい配慮や操作性を考えながら作られています。

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 漆玉、ダイヤモンド、スモークガラス。それぞれの光の反射が、光源や時刻によっても違った表情を見せる奥行きのあるモデルです。ケース形状や文字板デザインがシンプルだからこそ、ディテールの美しさが映え、機械的な時ではなく、光が映し出すゆるやかな時を感じることができます。  文字板に時字はないものの、時分針は見やすく、時計としての機能を併せ持つブレスレットという印象です。  また、漆をいわゆる伝統的な見せ方ではなく、モダンなデザインで時計と融合させており、伝統技術の現代的な表現も楽しむことができます。  アシンメトリーな形状ながらも着けやすく、モダンなジュエリーを身につけているような特別感があります。

https://ms.citizen.jp/assets/099_12-07_L ムービングダイヤ_01

自然の生命

 CITIZEN L には自然の中にある形状や光にインスパイアされたデザインテーマが多く、本モデルも「朝露」がテーマになっています。  ケース上の3 粒のダイヤがケースカーブに沿ってサラサラと滑らかに動き、時字が文字板上に散るように配置されている様子が、何も知らずにこの時計を見たとしても、自然の情景を思い起こさせるようなストーリーが秘められているデザインです。  パーツを見ていくと、文字板パターンや時字の配置、りゅうず位置、ケース形状など非対称な部分が多いにも関わらず、それぞれが均整の取れた位置に収まっているため、違和感や着けづらさはありません。非対称なデザインによって、自然の生命感を思わせるリズムや動きが生まれ、画一的な時間ではなく、ゆったりとした自然の時間を感じさせます。  ダイヤモンドが多く使われておりジュエリー感のある時計ですが、時字の配置やケースとバンドの隙間の取り方に抜け感があり、普段使いも可能なデザインテイストになっています。