挑戦するデザイン

EPOCH-MAKING DESIGN

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2024.04.08

シチズンは100年を超える歴史の中で数多くの世界初、世界一を生み出してきました。この記事では、時代のテクノロジーを取り込みながら、腕時計の新しい可能性を切り開いてきたエポックメイキングな商品を紹介します。

X8 AxisX-8(1966)

機械式が主流の時代に1年間止まらないという長時間駆動を実現した国産初の電子時計。腕時計の新しいかたちに挑戦した、流れるような未来感のある造形。

Meme AxisMIM OF CITIZEN(2002)

世界最小のムーブメントを5つ搭載したユニークなワールドタイム時計。このムーブメントはギネスレコードとしても認定。

Depthmeter AxisPROMASTER AQUALAND DEPTH METER(1985)

世界初のエレクトロニクス水深計付きダイバーズウオッチ。水圧センサーをダイナミックに強調した、シチズンのダイバーズウオッチの原型となるモデル。

C C0005 06 E Axis 2SATELLITE WAVE H990(2011)

人工衛星からの時刻情報を受信する世界初のアナログ式光発電衛星電波時計。宇宙とつながるロマンとスケール感を、空間的なレイヤー構成で表現。

C C2004 08 E Axis SATELLITE WAVE F100(2014)

高度なチタニウム加工が施された衛星電波時計。宇宙と瞬時につながるスピード感を、シャープな面の構成で表現。

Windjack AxisSPORTE WIND JACK(1985)

ヨット競技用タイマー搭載のスポーツデジタルウオッチ。時間の経過が視覚的にわかりやすく表現されたグラフィカルなインターフェースを持つ。

E W5491 56 a AxisCITIZEN L AMBILUNA Collection(2016)

月あかりをイメージした曇りガラスと漆玉の輝きによってエコ・ドライブの象徴である光を表現。伝統工芸と腕時計のモダンな融合。

Soundwhich AxisSOUNDWITCH(1984)

AM/FMラジオを聞くことができるデジタルウオッチ。ラジオユニットを腕時計に搭載するという斬新なアイデアを形にしたモデル。

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技術とデザインの融合

 サウンドウイッチは、ラジオが聴けるデジタル時計です。本体とラジオ用の電池ボックスを着脱可能にすることで、時計としての機能を保ちつつ、時にはラジオを聴くこともできるように使い分けができるのが魅力です。  時計本体はプラスチックで作られており直線的な全体構成をしながらも、細部では角アールをうまく設定することで、チープに感じさせないデザイン構成をしています。  また、操作性を考えた細かな配慮がされており、新しい技術を取り入れながらも、腕時計のノウハウによって使い勝手の良さに工夫がなされていることを感じさせます。

https://ms.citizen.jp/assets/067_08-05_SATELLITE WAVE_01

演出力

 大型ムーブメント使用時の制約を逆手に取り、大きな容積を生かした奥行きのあるダイナミックな造形によって機能を裏付けすることで、「ただならぬ存在感」を演出したモデル。  「黒」と「緑」のコントラストで構成されたデザインは美しさと時計の機能を合わせ持ちます。  ケースは受信感度に影響を与えないようセラミック材を使用し、めっきでは得られない平滑度の高い光沢感のある仕上げ処理が施されています。  文字板外周をぐるりと囲む鮮やかな緑のコイルは初代電波時計のアンテナを意識したものです。ベゼルをサファイアガラス面に配置し、あたかも浮遊しているかのような表現は衛星が周回する軌道をイメージさせ、側面からも文字板緑のコイルのモチーフの形状が確認でき、あらゆる角度から見て楽しめるようデザインされています。  時針を立体的に折り曲げ、ディスク式の針に刻まれた文字が回転する様、小さな空間に精密に組み込まれたパーツが作動し、それが正常に機能する様は都市のジオラマを腕に巻くかのようなワクワク感、ユーザーを童心に帰らせる楽しさを提供します。  時計に興味を持つ、持たないに関わらず、思わず立ち止まって見入ってしまう。そんな演出がこの時計には込められています。

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新しい価値の探求

シチズンの基幹技術である光発電エコ・ドライブの価値を訴求するため、2009年から2012年にかけて合わせて8つのコンセプトモデルを発表しました。モデルは社内コンペティションによって選ばれました。ルールは「光で動く」ことだけ。それ以外には何も制約を設けず、デザイナーがまっさらなところから自由な発想で新しい商品を提案しました。 スイスで開催されていた世界最大の時計の見本市「BASELWORLD」にて大々的に発表が行われ、大きな反響を呼びました。また、コンセプトモデルを発表して終わりではなく、できる限りそのままのデザインで量産化することにも挑戦しています。発表したモデルのうち4モデルが数量限定で量産することとなり、その技術やデザインコードは後のモデルにも大きな影響を与えました。