視認性

PROMASTER AQUALAND DEPTH METER

https://ms.citizen.jp/assets/073_10-05_デプスメーター_01

 命に関わるダイビングで使用されるダイバーズウオッチでは、防水性はもちろん、“視認性”が重要とされます。
 本モデルは、世界初のエレクトロニクス水深計測機能を搭載。現在の深度や最大深度を計測できる他、水中で音が響きやすいアラーム機能まで付いています。ですが、やはり一番重要な情報は潜水時間です。深くなればなるほど、脳の判断力が落ちるため、瞬時に針を読み取れる“視認性”を追求し、時字や針のサイズ、形状、夜光の面積についても熟考されています。
 まさに「ダイバーズウオッチのバイブル」と言っても過言ではない、先駆者的モデルです。

073_10-05_デプスメーター_02ムーブメント形状の制約をうまく活用し、シンプルでありながらダイナミックなデザイン。操作性・視認性が高く、シチズンのダイバーズウオッチのバイブルと言える名作。ウレタンバンドには“N.D.LIMITS(No Decompression Limits)”=“無減圧限界値”の印刷。

073_10-05_デプスメーター_03このムーブメントのメインである水圧センサー部分を最大限強調していて、迫力と個性を与えるデザイン。全体的に無駄のないケース形状。機能を形に落とし込み、潔さを感じます。

073_10-05_デプスメーター_06ベゼル側面は、綾目カットが施されていて、グローブをした後でも、回しやすいデザインになっています。

073_10-05_デプスメーター_09左腕に装着する場合、手首に邪魔にならない9 時側のセンサー部分のデザインは、厚みと幅が大きく、迫力を感じます。繊細な圧力センサーがプロテクトされている安心感があります。

073_10-05_デプスメーター_04ベゼル内側のアルミ銘板は、逆斜面になっていて、時計を逆さに置いた時、ガラスが直接当たらない配慮がされています。

073_10-05_デプスメーター_07ムーブメントの形状から決まる裏ぶた形状ではあるものの、外形形状が印象的。6ヶ所のねじ留めがアクセントになっています。

073_10-05_デプスメーター_10りゅうずの側面は、ベゼル側面と同様に、綾目カットが施されていて、グローブをした後でも、回しやすいデザインになっています。

073_10-05_デプスメーター_05潜水関係の情報を表示する液晶ディスプレイは12 時位置に配置されていて、特徴的な顔(文字板)。時字や針など、ほぼ直線の組み合わせになっていて、全体的に精悍な印象。

073_10-05_デプスメーター_08液晶ディスプレイで面積が削られてしまう1時と11時の時字は、抜き窓の外形を、ちょうど30°にすることで正時が判読できる配慮がされています。

073_10-05_デプスメーター_11時針=ダイバーズウオッチらしい太い針ながら、中心に柵があるため、指し示す位置が判りやすくなっています。分針=上面にオレンジ印刷を施して時針との差別化をし、潜水経過時間の視認性を高めています。

WATCH

CREDIT

RELATED

https://ms.citizen.jp/assets/image03

挑戦するデザイン

シチズンは100年を超える歴史の中で数多くの世界初、世界一を生み出してきました。この記事では、時代のテクノロジーを取り込みながら、腕時計の新しい可能性を切り開いてきたエポックメイキングな商品を紹介します。

https://ms.citizen.jp/assets/070_10-02_カリキュレーター_01

レトロフューチャー

 70 年代、時刻表示の新しい表示方式であるデジタル表示が開発されました。それは当時、近未来時計への期待を感じさせる表示機能でした。  この時計はデジタル表示の有効性を活かし、カリキュレーター(電卓)機能を初めて腕時計に追加するという発想のもとデザインされました。  時計と電卓機能の共有化を成し遂げた国産初の腕時計は、中央に表示モニター/外周に放射状に23 個のプッシュボタンを配置するという個性的なデザインスタイルで表現されています。腕時計のケースの基本である丸形状での表現をやり遂げたことが腕時計デザイナーならではの発想だと感じます。  15 度刻みに配置されたプッシュボタンの人工的な輝き。ケースとバンドの凹凸の無いシンプルなライン。これらは従来の挽き加工によるものであり、厚みのあるケースとクールなデジタル表示の組合せは新旧技術のアンバランスなレトロフューチャー感を生み出しています。  加えてこの初期モデルは金色で統一され、外装には各部材に異なる質感を持つ金色を巧みに使い分け、派手な色調にも関わらず品のある趣を醸しだしています。  特徴のある操作ボタンのレイアウトはスタンダードとはなりませんでしたが、先陣を切ったカッコよさ、誇りを感じさせます。

https://ms.citizen.jp/assets/100_12-08_L 漆玉_01

光を感じる時計

 漆玉、ダイヤモンド、スモークガラス。それぞれの光の反射が、光源や時刻によっても違った表情を見せる奥行きのあるモデルです。ケース形状や文字板デザインがシンプルだからこそ、ディテールの美しさが映え、機械的な時ではなく、光が映し出すゆるやかな時を感じることができます。  文字板に時字はないものの、時分針は見やすく、時計としての機能を併せ持つブレスレットという印象です。  また、漆をいわゆる伝統的な見せ方ではなく、モダンなデザインで時計と融合させており、伝統技術の現代的な表現も楽しむことができます。  アシンメトリーな形状ながらも着けやすく、モダンなジュエリーを身につけているような特別感があります。

https://ms.citizen.jp/assets/099_12-07_L ムービングダイヤ_01

自然の生命

 CITIZEN L には自然の中にある形状や光にインスパイアされたデザインテーマが多く、本モデルも「朝露」がテーマになっています。  ケース上の3 粒のダイヤがケースカーブに沿ってサラサラと滑らかに動き、時字が文字板上に散るように配置されている様子が、何も知らずにこの時計を見たとしても、自然の情景を思い起こさせるようなストーリーが秘められているデザインです。  パーツを見ていくと、文字板パターンや時字の配置、りゅうず位置、ケース形状など非対称な部分が多いにも関わらず、それぞれが均整の取れた位置に収まっているため、違和感や着けづらさはありません。非対称なデザインによって、自然の生命感を思わせるリズムや動きが生まれ、画一的な時間ではなく、ゆったりとした自然の時間を感じさせます。  ダイヤモンドが多く使われておりジュエリー感のある時計ですが、時字の配置やケースとバンドの隙間の取り方に抜け感があり、普段使いも可能なデザインテイストになっています。