36.6 mmと意外と小さいですが、細縁で見切り径が広いため、見た目では小さく見えません。ちょうど良いサイズ感かつ広々とした文字板で高い視認性を保っています。
ボックスガラスとボンベ文字板、曲げ針の効果でベゼルの高さが抑えられています。正面も細縁と相まって、より存在感をなくし、文字板の視認性を引き立たせています。
ラグの上面がややベゼルにかぶさる構造。これによりベゼル上面のミラー仕上げを綺麗に磨くことができます。
ベゼルは3 面構造で、上面にやや傾きがあります。上から見ても横から見ても細縁、薄縁を強調するミラー面。(真ん中の斜面が消えるような効果)
ラグの付け根から先端に向かってテーパーしていく先カン。華奢さと安定感のバランスをとる効果があるように思われます。
平面2面構成のラグ。面取り効果で細く見えますが、しっかりとした安定感もあり、すっきりとした印象と両立しています。
ボックスガラスにより、ベゼルを薄くし、文字板を上に持ち上げることで視認性が向上しています。横身のぷっくり感も愛着を感じさせます。
ケースの下斜面を深くかり上げた形。ケースをより薄く、見えなくする効果。
時分針は先端に向かって逆アールで細くなっていく形状。消えるか消えないかぎりぎりという感じの精度感がある。分針と秒針は先端が文字板のカーブに合わせて曲がっており、時字と切り分に追従。見返しを低く抑える構造的役割もあり、総じて視認性を高めています。
均整のとれたレイアウト。白黒比が気持ちよく視認性が高い文字板。ガラスとの距離が近くなるボンベ形状は、精度が求められる時計として機能性の要となる文字板をひきたてます。