FIND RHYTHM2

シチズン × ヤマハ デザイン展

https://ms.citizen.jp/assets/展示グラフィック_03

2026.10.10

本展は、異なる商材を扱う2つの企業のインハウスデザイン部門による、いわゆる異業種交流から派生したものです。両社が互いの歴史や現状を深く知り、共に刺激を与え合いながら、異なる観点や共通する価値観について考察を深めてきた活動は、2024 年頃よりスタートし、次第に共同で探求できる具体的テーマの模索へと進んでいきました。

時のシチズン、音のヤマハ。2つの企業内デザイナーによる共同研究を初公開。Hiroba Hwv 03 のコピー

趣味性の高い商材を扱う両社ならではの感性価値の視点、両社の領域を横断する音や時に関する哲学的考察、さらには創造行為の根幹にあるデザイナー個人の原体験の共有など、デザインの魅力そのものについて考えたプロセスを経て、本展のテーマ“FIND RHYTHM” に辿りつきました。会場となるHOME/WORK VILLAGE は2025 年7 月にオープンした施設で、廃校となった旧池尻中学校の校舎を活用し、さまざまな課題に向き合う新たな学びの場として注目されています。2 社のデザイナー10 名による考察と研究試作品が、来場される方々の好奇心を刺激し、探究心を呼び起こすきっかけになることを願っています。

テーマ “FIND RHYTHM”

星の瞬き、潮の満ち引き、鈴虫の声、雪の日の足音、心臓の鼓動など、この世界にはあらゆる周期が存在しています。スケールが違ったり、ノイズ混じりだったり、人に心地良さを感じさせたり、その形態はさまざまです。普段は見落としがちなそれらの存在にふと気づいた時、それらのリズムは私たちの原体験や記憶に結びついて、何かしら琴線を震わせることがあります。あえて情報量を落としてみることで、その体験がより鮮明に感じられることもあります。

今回はそのような日常の中にあるリズムを発見し、何らかの形に具現化することで、見る人や使う人の記憶に刻まれるプロダクトをデザインしました。あらゆるリズムが今も同時に存在し、世界中の人たちがリアルタイムに共有していることにも驚きがあるように、これらのプロダクトが集まった時、その時・その場所でしか生じ得ない発見があるかもしれません。

展示作品


 

Pixelation​シチズン江口のコピー

普段見ている景色の中に、単純なグリッド構造を重ねてみる。
すると、その前を動く人や影は解像度を落とし、小さな「ピクセル」へと形を変えます。
昭和ガラスを覗き込んだときのような、どこか懐かしい手触りのある光。
規則的なグリッドを通すことで、見慣れた風景の中に現れる、木漏れ日のような心地よい揺らぎとリズム。
解像度を落とした影の向こうに、どこか懐かしい記憶が重なっていきます。

 

Fuwari-Hirariシチズン大竹のコピー

光を含んだレースのカーテンが、風を受けてふわり、ひらりと揺れるリズムは、
有機的でゆらぎのある心地よいリズムの一つです。
それは音楽のように抑揚があり、繰り返されるリズムの中に一つとして同じものはありません。
本作品は、光と影、風で春のリズムを表現しました。
空気を含んでふんわりとふくらんだり、キュッとしぼんだり、
ダンスしているような柔らかい布の表情や、花の様に可憐に揺れる光の影をぼんやりと眺めていると、
繰り返されるリズムの中に、ちょっとした喜びを感じられるかもしれません。

 

Cocoro Rhythm​シチズン岡崎のコピー

集まる、離れる、向きを変える。誰かと寄り添うとき、ふと距離が生まれるとき、自分自身の姿勢が変わるとき。
私たちの心のリズムは、静かにその表情を変えていきます。
リズムが生まれるとき、そこには同時に感情があります。
この作品は、日々の営みの中で人々がつくり出すリズムや心のゆらぎを、針の挙動で表現した実験的なプロダクトです。
不規則に波打つ針の姿に、どこか不思議と感じる愛らしい生命感。
それは時間ではなく、人と人、人と世界とのあいだに生まれる「感情のリズム」です。

 

Kumi-Rhythm / Matatakiシチズンオカムラのコピー

普段見ている景色のなかに、ふとリズムを感じさせるものがあります。
そんな風景を採集し、「組写真」のように組み合わせるとどうなるかを試しました。
小さく粗い電光モニタが、質量のない情報を手ざわりのある光の粒に変換します。
近づいたり、遠ざかったりすることで、その見え方は変わります。
都市と自然。記録と記憶。一瞬と永遠。
その行ったり来たりのなかで見える景色は、一体どんな感じがするでしょう?

 

Kuru・Guru・Byunシチズン井上のコピーすべての人に等しく、同じリズムで刻まれる「絶対時間」。
一方、私たちが主観的に感じる「感覚時間」は、心や身体の状態によって変化します。
楽しい時間は短く、退屈な時間は長く感じられ、年齢によっても時間の流れ方は異なって感じられます。
作品上部をコマのように回転させると、同じリズムで周回する3つのオモリが、それぞれ異なる速度で動きます。
この動きを通して、同時に流れている「絶対時間」と「感覚時間」を体感してみてください。

 


Yamahaデザイナーの作品はこちらからCx Y 画像バナー Yamaha

概要


 

シチズン×ヤマハ デザイン展「FIND RHYTHM」

日程:2026年10月30日(金)~ 2026年11月8日(日) 
時間:12:00〜18:00(※金土日祝は11:00〜21:00、最終日は11:00〜18:00となります。)
会場:HOME/WORK VILLAGE 2階スペース+MIDORI.so Ikejiriギャラリー
         
(東京都世田谷区池尻2-4-5)
入場料:無料
参加企業:シチズン時計株式会社、ヤマハ株式会社
協力:株式会社HIROBA
関連リンク:Yamaha Design DESIGNART TOKYO 

<ギャラリーツアー>
下記期間中は両社の出展デザイナーが在廊し、作品をご覧の来場者にそれぞれ解説します。
10月30日(金)、10月31日(土) 13:00〜17:00(時間内随時、事前予約不要)

CREDIT

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